増殖型の脂肪細胞

脂肪細胞のあり方から、「肥満のタイプ」を

増殖型、肥大型、混合型の3種類にわけることができます。

増殖とか肥大とか、この言葉の響きもちょっと

コワイものがありますよね・・・。


◇ 増殖型 ◇ 

脂肪組織を構成する脂肪細胞の「数」が過剰になるタイプ。

幼少期にみられる肥満症状で 0~2歳 と 9~12歳の

年齢層に多く、中等度から高度の肥満になる可能性があります。

一般に 中等度までの肥満なら、それほど問題はないと

されていますが、幼少期の食習慣は大人になっても影響が

大きいので、適正な量と栄養がとれるように気を付けたいですね。

脂肪細胞が肥大化!?

脂肪細胞のあり方から、肥満のタイプは

増殖型、肥大型、混合型の3種類にわけられます。

今回は、肥大型について見てみましょう。

◇ 肥大型 ◇

肥大型の脂肪細胞というのは ひとつひとつの

脂肪細胞の中に過量の中性脂肪がつまって 

脂肪細胞が肥大化するものです。

思春期以降によくみられる肥満症状ですね。

脂肪細胞はよく伸びるとはいえ、その肥大には 

限界があることから、重度の肥満にはなりにくく、

食事療法によって解消しやすいタイプといえるでしょう。

脂肪細胞とは

脂肪細胞とは、ひとことでいうと中性脂肪

たくわえる役割をしている細胞で、その大半は 

皮下脂肪内臓脂肪などの形で組織を形成

しています。中でも、特にその密度が高くなっている

のは腸間膜や臀部(でんぶ)といった部分ですね。

これは、大切な身体の器官を保護するためです。

たとえば消化器官とか、女性の「子宮」といった

部分を外部の物理的刺激や 寒さによる冷えから

守るためであるといわれています。

混合型の脂肪細胞

脂肪細胞のあり方から、肥満のタイプは、

増殖型、肥大型、混合型の3種類に分類することができます。


混合型の脂肪細胞

脂肪細胞の数が多く、大きさまでも増大してしまったタイプ。

食事療法や運動療法によって 脂肪細胞を正常な

大きさに戻せたとしても、脂肪細胞の数を減らすことは

むずかしく、高度の肥満症になることが多いといわれています。



このタイプの人が体脂肪を減らすためには、本人の意思と努力は

もちろんですが、家族や医師の協力も必要になります。

白色脂肪細胞・褐色脂肪細胞

脂肪細胞は、細胞の色の違いから、白色脂肪細胞(WAT)と

褐色脂肪細胞(BAT)の 2つにわけられます。 それぞれ

特徴的な構造と役割をもち、存在する場所も異なります。

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞は、大部分が油滴によって占められています。

油滴は、脂肪を蓄える倉庫のような役割をしていて、

脂肪が多くなると それに応じて大きくなります。

つまり、たくさんの脂肪を蓄えることができるのです。

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞の油滴は小さく、大きくなることも

できません。 つまり、脂肪をたくさん

たくわえることが できないのです。

褐色脂肪細胞に たくわえられている脂肪が

分解される時に出すエネルギーの大部分は熱になり、

体温を下げないように保つ役割をしています。

まれに、この褐色脂肪細胞の活性度が異常に高い人

がいて、大量に食べても余分なカロリーを熱に

変えてしまい あまり身体にため込もうとしません。



つい、こういう人をうらやましく思ったりもしますが、

かなり特殊な方々ですので、我々一般人は、ふつうに

体脂肪を減らすことを考えたほうがよさそうですね。

脂肪細胞、増加すると1000億個

脂肪細胞とは、ひとことでいえば脂肪を貯蔵する細胞。

脂肪の合成、分解、蓄積が、脂肪細胞の中で行われます。

直径は、およそ1万分の1mm で、体内に平均で

250~300億個存在していますが、増加すると

1000億個にまで達するといわれています。

ちょっと想像できませんね・・・(・。・;

脂肪細胞には、白色脂肪細胞と 褐色脂肪細胞

あって、それぞれが大切なはたらきをしています。

それにしても自分の脂肪細胞って、いったい

何個ぐらいあるのか、ちょっと気になるところですね。