混合型の脂肪細胞

脂肪細胞のあり方から、肥満のタイプは、

増殖型、肥大型、混合型の3種類に分類することができます。


混合型の脂肪細胞

脂肪細胞の数が多く、大きさまでも増大してしまったタイプ。

食事療法や運動療法によって 脂肪細胞を正常な

大きさに戻せたとしても、脂肪細胞の数を減らすことは

むずかしく、高度の肥満症になることが多いといわれています。



このタイプの人が体脂肪を減らすためには、本人の意思と努力は

もちろんですが、家族や医師の協力も必要になります。

白色脂肪細胞・褐色脂肪細胞

脂肪細胞は、細胞の色の違いから、白色脂肪細胞(WAT)と

褐色脂肪細胞(BAT)の 2つにわけられます。 それぞれ

特徴的な構造と役割をもち、存在する場所も異なります。

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞は、大部分が油滴によって占められています。

油滴は、脂肪を蓄える倉庫のような役割をしていて、

脂肪が多くなると それに応じて大きくなります。

つまり、たくさんの脂肪を蓄えることができるのです。

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞の油滴は小さく、大きくなることも

できません。 つまり、脂肪をたくさん

たくわえることが できないのです。

褐色脂肪細胞に たくわえられている脂肪が

分解される時に出すエネルギーの大部分は熱になり、

体温を下げないように保つ役割をしています。

まれに、この褐色脂肪細胞の活性度が異常に高い人

がいて、大量に食べても余分なカロリーを熱に

変えてしまい あまり身体にため込もうとしません。



つい、こういう人をうらやましく思ったりもしますが、

かなり特殊な方々ですので、我々一般人は、ふつうに

体脂肪を減らすことを考えたほうがよさそうですね。